2022.03.03

ヒートショックを予防して安全に入浴を!!

ヒートショックとは?

 

ヒートショックは「急激な温度変化で身体がダメージを受けること」です。

大きな気温の変化によって血圧が急激に上下し、心臓や血管の病気が起こることをヒートショックと呼びます。

 

 

どんな時にヒートショックは起こるのでしょう?

 

ヒートショックは、真冬に暖かい部屋から寒い廊下に行ったときなど、気温の寒暖差が激しい所で起こります。

特に、入浴の際は寒暖差が激しくなるため、ヒートショックが起こりやすくなります。

寒いと血管が縮まり、体の熱を外に逃がさないようにします。

血管が縮むと、血圧が上がります。

血管が縮んだ状態で暖かい浴槽に浸かると、血管が広がり血圧が急激に下がります。

そのため、血圧が変動しがちなので、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血が起こりやすくなります。

 

 

ヒートショックにならないようにするには?

 

①脱衣所を温め温度差を減らす

 

    ヒートショックは急激な温度差によって起こるので、出来るだけ温度差が発生しないように心掛ける必要があります。

脱衣所や浴室に暖房器具を設置し出来るだけ家の中の温度差をなくすことや、浴室内に暖房器具がないときは浴槽のフタを開けておくなどして浴室内を暖めると良いでしょう。

また、家族がいる場合は一番風呂を避け、二番目以降に入ることで浴室内が暖まった状態で入浴できます。

 

②お風呂の温度は38~40℃に

 

お風呂の温度が42℃以上だと、入浴の際に心臓に負担をかけてしまうことが分かっています。

お風呂の温度は38~40℃にしておきましょう。

 

③お風呂から出るときはゆっくりと

 

お湯に浸かっているときは、体が温められて血圧が低下しています。

その状態で急に立ち上がると、めまいが起こることがあります。

浴槽から出る時は、ゆっくり立ち上がることを心掛け、身体への負担を軽減してください。

 

④湯船につかる前に必ずかけ湯をしましょう

 

事前に浴室暖かくしていても、冷えた身体でお風呂に浸かると血管に大きな負担がかかり危険です。

かけ湯をして、身体を徐々に温め入浴しましょう。

 

➄入浴前後に水分補給を

 

脱水予防のために、入浴前後で水を飲む習慣をつけましょう。

 

⑥入浴前は家族に声をかける

 

入浴中に、もしヒートショックを起こしても、すぐに発見してもらうことで溺死を防ぐことができます。

入浴する際は家族がいれば声を掛けてから入浴しましょう。

 

ぼだいじ訪問看護ステーション

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