2018.12.14
皮膚の乾燥による"かゆみ"のケア
寒くなり、皮膚の乾燥が気になる時期になりました。
乾燥による”かゆみ”のためのケアを確認しましょう!
1.かゆみで困っていませんか?
当てはまる項目はありませんか?
- 絆創膏や粘着テープ等の刺激でかゆみがある
- 年を重ねるごとに皮膚がかさつくようになった
- ウールの下着を着るとかゆい
- 皮膚を洗ったあと、つっぱり感がある
- お風呂できれいに洗ってもかゆい
- こすれ・ずれの多い部分がざらつき、皮膚がむけている
- かゆみが出てからイライラしやすくなった
- 寝具やシーツに粉のような皮膚が落ちている
- かゆみのためにぐっすりと眠れない
- かゆくてかきむしってしまい、出血している
このようなときは、皮膚の環境を改善しましょう。
2.乾燥による”かゆみ”の原因
高齢者の皮膚の変化の特徴に、汗や皮脂の分泌の減少があります。
皮膚のもつバリア機能が低下し、乾燥が引き起こされます。
乾燥が強くなると、かゆみが生じやすくなるのです。
- 角層の脂質の減少
脂質が減少すると皮膚が乾燥します
脂質の量は、加齢とともに減少します - ストーマ装具やテープ等、粘着剤の連続貼り付け・剥離
粘着剤をはがす時の刺激などで、皮膚表面の角質が弱くなったり、はがれることがあります - 外的要因
紫外線、温度、湿度の変化、摩擦、ずれ、圧迫の刺激、ほこり、ゴミ、化学物質、刺激の強い石鹸、洗剤 - 内的要因
病気などによる免疫力の低下、加齢による新陳代謝の低下、生活リズムの乱れ、ストレス…
乾燥による”かゆみ”の原因として、これらのことが考えられます。
3.スキンケアのポイント
乾燥や刺激から皮膚を守りましょう!
予防することは非常に大切です。
- 保湿剤を使う
入浴後に保湿剤を塗布すると効果が上がります。 - 入浴
熱すぎず、長すぎず、刺激の少ない洗浄剤で洗いましょう。 - 強くこすらない
摩擦による皮膚ストレスは注意しましょう。 - むくみ
特に皮膚が薄くなっています。
泡石鹸で洗い、傷を作らないように工夫しましょう! - 蒸れ
リハビリパンツやおむつは蒸れやすいです。
ふやけや汚れの刺激から皮膚を守るために、撥水性クリームなどを塗布して、皮膚を守ることが大切です。
皮膚の状態が悪いときは、かかりつけの先生に相談し、軟膏を処方していただきましょう。
ぼだいじ訪問看護ステーション