2018.02.15

高齢者の皮膚状態について

高齢になると皮膚は薄く、乾燥します。
皮膚表面の角質層が、乾燥などによってはがれやすくなり、その下にある表皮の厚みも薄くなります。
また角質層は薄くなるだけでなく、きめが粗く、ところどころめくれたりひび割れたりもします。皮膚の保水性も低下し、弾力や柔軟性が失われていきます。
皮脂の分泌量も減るため、非常に乾燥しやすい状態です。

大切なのは保湿です。
入浴後は特に乾燥するので保湿クリームで保湿して下さい。

これはあざ?簡単にアザができてしまう。

訪問に行くと、「ぶつけてないのにまた、あざができたんや」ということをよく耳にします。
高齢者の方でアザがよくできるのは老人性紫斑と言います。

 

老人性紫斑とは

 

軽い衝撃を受けただけで、簡単にアザができてしまう症状です。手の甲・前腕・背中・下肢によく起こります。
気が付かないほど軽くぶつけただけ、手を軽くつかんだけでも紫色で不規則な形をしたアザができます。色は赤紫から暗い紫です。
次第にくすんだオレンジや黄色になり、やがて消えます。痛みが無い場合がほとんどですが、まれに鋭い痛みを伴うこともあります。

 

原因

 

加齢によって皮膚を構成する真皮・表皮の厚みが薄くなります。
さらに、毛細血管がもろく破れやすくなります。

 

予防

 

積極的な治療法はありません。軽い衝撃でも内出血を起こすため、ぶつけやすい手の甲・前腕を衣服で保護するのがお勧めです。
老人性紫斑は病気ではないため、大きなアザができていても慌てなくても大丈夫です。
薬の副作用や出血傾向になっていることもあるので気になる方は受診時先生に確認してくださいネ。

ぼだいじ訪問看護ステーション

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