2018.11.19

がまん・ガマンの入浴介助

脳梗塞後遺症・高次脳機能障害で、左半身がやや不自由で、発語も困難なA様。ご自宅では、ご家族が入浴時の着替えも介助されていました。いこいでも、入浴時は、じっと動かずに着替えや入浴を全て職員に頼られています。
ひとり一人の出来る事を見極めていく中で、「A様は、どこまで自分で出来るのだろう」と、いこいでの試行錯誤が始まりました。

まず、入浴の順番を一番最後にして時間がかかっても大丈夫なようにしました。浴室で服を脱ぐときも、近くに職員がいると、じっと待っておられるので、少し距離を置いたり用事をするような振りをして、こちらもじっと我慢して待ちます。そうすると、やってくれないと思われたのか、ご自分で服を脱がれるので、麻痺側のところを介助する程度で服を脱がれます。入浴後の着衣では、職員は、服を準備するだけで、ジェスチャーで服を着てもらうよう促します。そこでも、Aさんは、眼で合図を送ったり、職員の方を見ているので、職員も声を掛けたいところを我慢して我慢して、見えないところに行ったりお風呂掃除をして忙しそうにしていると、ご自分で服の順番や前後ろを間違えずにちゃんと着れるのです。最初は、かなり時間がかかっていましたが、一年ほど経った1か月くらい前から、風呂掃除を終えるより早く服を着られるようになり、自ら浴室から出ていかれるようになりました。
発語も、単語単位であったのですが、今は「トイレに行く」といった構文でご自分の意思を伝えてくれることも増えてきました。ご本人の潜在力に改めて教えられました。

今は、ご家族様とも協力して、ご自宅でも、「ガマン」していただきご自分で着替えられるようになってきています。

(*^。^*)

 

 

ぼだいじデイサービスセンターいこい

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