2019.08.13

ジメジメした梅雨こそ‘菌’対策

気温や湿度が高い季節が大好きなのが皮膚にいる常在菌です。その一つ白癬菌(はくせんきん)はこの時季になると、熱や湿気がこもる足で増殖し皮膚に入り込むと、かゆみやムズムズ、皮膚のただれを起こします。

自分の足をよく観察してみましょう!

 

足白癬(通称:水虫)

 

足趾びらん型
最も多い。足指の間に白い皮膚めくれができる。かゆみを伴うこともあり、皮膚めくれから細菌感染をおこすこともある。小水疱・落屑型:土踏まず、足の裏に好発する。小さい水ぶくれが多数でき、乾燥して落屑がみられる。梅雨時に起こりやすい。

角質増殖型
かかとに好発する。角質増殖をおこし、こするとポロポロと皮がむける。かゆみはほとんどない。

 

爪白癬

 

足白癬に続いて生じることが多く、白癬菌が爪の中に入り込む難治性の水虫。爪の先端から根元に向かって白や黄色になってくる。痛み、痒みなどの自覚症状はほとんどなく、ポロポロと崩れる。

他にも、頭皮に感染すれば「しらくも」(頭部白癬)、体に感染すれば「たむし」(体部白癬)、股間に感染すれば「いんきんたむし」(股部白癬)というように、感染し増殖する場所によって呼び名は変わりますが原因はすべて「白癬菌」です。

 

水虫の感染経路

 

白癬菌の多くは、白癬菌が潜む床やマットなどを介しておこります。白癬菌は皮膚に付着すると24時間以上かけて角質層に侵入し増殖します。一方で、白癬菌の一部は新陳代謝によって垢とともに剥がれ落ち、他の人への感染源となります。
高温多湿を好むため、バスマットやスリッパ、畳といった場所に多く潜んでいます。銭湯や温泉など公共の施設だけでなく、家族に水虫の人がいる場合もこれらからの感染に注意が必要です。

 

水虫の予防をしよう

 

  • 毎日、石けんで足を洗う・・・足の清潔を心がける。石けんをよく泡立てて、指の間や爪と皮膚の間も丁寧にしっかり洗う。指の間に水分を残さず足を乾燥させよう!
  • 軽石でこすらない・・・傷ができるとそこから白癬菌が侵入しやすくなります。
  • バスマットはこまめに洗う
  • スリッパやサンダルは共有しない
  • 通気性の悪い靴・靴下を避ける
  • 靴下は毎日履きかえる
  • 部屋をこまめに掃除する
  • 共同で使う施設では素足は控える
  • 糖尿病の人は特に注意が必要
  • 医師の診断を受ける

 

白癬の治療

 

治療には抗真菌薬の外用薬が使われますが、症状によって、特に爪白癬の場合には内服薬で治療することもあります。
足白癬や爪白癬が直接生命にかかわることはまずないですが、そこから細菌が侵入して化膿を引き起こしたりしてしまいます。

冬になって症状が治まったと思っても、皮膚の角質内に潜伏していることも多く、毎年水虫で悩む人は、完全に菌が退治できていないことが多いです。梅雨の頃から症状が現れ、秋に治ったと思っても、また翌年、潜伏していた菌が活動し症状が現れるというサイクルを繰り返してしまいます。

 

疑わしい症状がある場合は、まずは皮膚科へ受診をしましょう!!

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