滋賀県湖南市の高齢者福祉施設

　ぼだいじデイサービスセンター虹では、月に１回カレー作りをしています。

調理開始前から持参のエプロンを付け、スタンバイしてくださっている利用者様や

「もうすぐ始めるんやろ？用意しようか？」と声をかけて下さる利用者様。

「今日はどんな美味しいカレーができるのかな？」と利用者様と職員もワクワクする時間です。

 

今回、参加して下さる方の中には、２年振りに包丁を持たれた利用者様もおられました。

この方は、昔はよくお家にお客様が来られ、毎日たくさんの料理を作られていたのですが

今は、お嫁さんに任されていて、料理をする機会もなくなったそうです。

２年振りとは言え、ジャガイモの皮むきも、ピーラーを使わず全て包丁でこなされ

ブランクを感じさせない手際の良さ！

 

さすがです!!

「２年振りに包丁を持つのは怖いかな？と思ったけど、大丈夫やったわ。こうやって

いろんな事をさせてもらえる事がありがたいわ。」と話されていました。

「料理をしたいけれど、今はもう台所には立てないし…」という思いを持たれている方々が

このカレー作りで中心となり、それぞれの役割を懐かしみ、楽しみながらいつも

美味しいカレーを作って下さっています。

 

ここで役割を持たれ、家族様にもお伝えしてご家庭でも再び役割を持っていただければ嬉しいなって思います。

今回のカレーには、虹の畑で収穫した初物の「なすび」も入れ、またいつもと違った格別な味で、皆様も喜ばれていました。

いつもは小食な利用者様もカレーを完食され、

「美味しかったわ。今日はいっぱいご飯が食べられてよかったわ。」と笑顔で話されていました。

今回も、ルーム内はとても美味しそうなカレーの香りでいっぱいでした。

これからも皆さんの想いを大切にして、１つ１つの活動に繋げていきたいと思います。